取締役の違法行為の調査方法
代表取締役が違法行為をしていると疑われる場合、株主・債権者には、どのような調査方法があるだろうか。
ここでは、調査方法の概要を紹介します。
まず、株主総会の議決が必要な行為について、その議決を得ているのかを確認する方法として、株主総会議事録を閲覧謄写することができます。
次に、取締役会の承認が必要な行為について、その承認を得ているかを確認する方法として、取締役会議事録の閲覧謄写がありますが、これはすべての株主・債権者に認められているわけではありません。
そして、金銭の動きを見れば、大方、どのよう行為を行っているかわかりますが、その方法として、計算書類・会計帳簿の閲覧謄写があります。会計帳簿については、一定の条件を満たす株主しか認められていません。
さらに、会社が不正な行為をしていることが疑われる場合に、会社の業務状況・財産状況を調査するために業務および財産状況に関する検査役選任という方法もあります。